山の神の独り言(2021/7/5)

『木工の匠の技を受け継ぐ若者達を見た!』


先日、むつ高等技術専門校というところへ行ってきたんだよね。

どうしてかというと、七福神の森の林内作業車の車庫が、今年の大雪の時に雪の重みで潰れて使用不能となっているんだよ。
山の神も雪を甘く見ていた反省があって、今度は木造で大雪にも耐えるような車庫を作ろうと思っていたんだよね。

そんな時に、青森県の森林担当官の方から、むつ高等技術専門校の学生さん達が実習を兼ねて、公園の東屋などを作っているという話を聞いたんだよね。
早速、専門校に問い合わせてみたら、作っても良いという回答を頂いて、作ってもらうことが決定したんだよ。

話が決まってから、七福神の森を管理している『七福森林開発』の担当の❝おこじょ❞が、何回かむつ技術専門校を訪問して打ち合わせをしている中で、山の神にも一度学校見学に来て欲しいと言うんだよね。
山の神も、一時は自分で木造の車庫を作ろうかと思ったくらいだから、木工に関してはすごく興味があったので、見学に行くことになったんだよね。

行ってみて驚いたのは、むつ高等技術専門校の学生さんって、少数で徹底した実務教育を受けていて、木工、木材建築の基礎からがっちりと教育されているんだよね。
最近の建築とか土木関係の新人は、基礎から叩き込まれるのを嫌うので、基礎の無いまま業務を始める人が多いという話を聞いたことがあるんだよね。
確かに基礎教育って形になり難いので、退屈で達成感が無いから嫌われるよね。
でも、むつ高等技術専門校では、基礎からがっちり教育しているので、複雑な木組みなんかもやっていて、匠の技術というのはこんな地道な教育から生まれるんだな!と感心したんだよね。

学生さん達も、先生方もとても熱心で、こんなところで地道に努力している人達こそもっと社会の脚光を浴びるべきだよなと思ったんだよ。

そんな匠の卵達が作る林内作業車の木造車庫が出来るのが楽しみだよ!

2021年07月05日