山の神の独り言(2021/10/7)

『今年の下草刈りで思う事』


七福神の森の下草刈りも7月に始まってずいぶん長くなったけど、今年は色々な事を経験したんだよね。

休日にしか作業が出来ないので、実質稼働日数は少ないんだけど、7月から9月に渡り3か月やっているので、森の環境も周囲の状況もずいぶん変わったと思うんだよ。
今年の下草刈りで最も感じたのは、皆伐後の跡地に新規で青森ヒバを植林した部分の灌木が予想外に伸びていたことだよ。
皆伐跡地なので日光が直接当たるから、灌木の成長が早いんだよね。
おまけに昨年下草刈りをやらなかったので、2年分成長していたから切るのにもかなり苦労したんだよね。
昨年は、幼い苗木を保護する意味でも、直射日光を直接当てないようにと下草刈りはしなかったんだけど、灌木の方が伸びすぎて苗の成長にはマイナスだったかもしれないという反省があるんだよね。
また、伸び過ぎた灌木を切る労力も、1年目に下草刈りをした時と比べると2倍くらい労力を必要としたんだよ。
一方で、複層林(すでに大きい木が生えている下に苗を植林する方法)の部分では、日陰になっているので、灌木もあまり大きくならないで下草刈りの効率は3倍くらい早いんだよね。
直射日光が当たる部分と日陰であまり日光が当たらない部分とでは、こんなに植物の成長が違うのかと改めて感心させられたんだよね。
太陽の光って、普段あまり意識しないけど、自然に及ぼす影響ってすごいものがあるよね。

2021年10月07日