山の神の独り言(2022/8/1)


『道を切り開くということに思う』


七福神の森の写真でも紹介したけど、従来の七福神の森の隣に、昨年新しく仲間入りした森林へと繋がる階段を作ったんだよね。
写真でも紹介したけど、新しい森へのアクセスが不便だったので、直近で行き来できる階段を作ることにしたんだよね。

今年の1月頃、隣の山で蔦の蔓切をしてからの帰り道、近道をしようと思って七福神の森の道に繋がる急斜面の雪面をスノーシューで降りたんだよね。
その時に、この急斜面に階段を付けたら近道が出来ると気が付いたんだよね。

そこで、今年の春の植林が終わった頃から、コンクリートブロックをホームセンターで入手し、ホームセンターの軽トラを借りて七福神の山小屋まで運んで、その後林内作業車で急斜面の下まで運んだんだよね。

階段を作るにあたっては、急斜面の草とか灌木を草刈り機で刈り払う事から始めたんだよね。
刈り払った後には、予定のコースに太い倒木があったので、これをチェンソーで切って脇に避けてから、コンクリートブロックを一個ずつ積み上げる地道な作業が続いたんだよ。
比高差が25mくらいあるので結構な段数になって、購入した40個のコンクリートブロックを総て使い果たしたんだよね。

汗をかきつつ、コツコツとコンクリートブロックを積みながら考えていたことは、何もなかった急斜面に一段ずつ階段が出来て行って道が出来ると、未開の地に道を切り開くということはこのことなんだよねと考えたんだよね。
作業している時は、一段のコンクリートブロックを積むのに集中しているのでそこしか見えないけど、階段が隣の森まで貫通してみて改めて全体を見ると、自分の一段一段の作業が道を切り開いたんだという感動を覚えるんだよね。

道って、七福神の森でも良く見る獣道の様に、動物が通ることで出来る自然の道もあるけど、人間が切り開く道って人間の努力無くしては出来ないよね。
コンクリートブロックを一個ずつ積み上げる地道な作業が道を切り開くという事を経験して、どんな道でも切り開くにはコンクリートブロックの積み重ねの様な、努力のブロックを積み重ねて道が出来るんだなと実感したんだよね。

2022年08月02日