山の神の独り言(2021/4/30)

『木は生きている!杉の木を切り倒して思うこと』


七福神の森の写真にも掲載したけど、今年の大雪で木の枝に積もった雪が落下して、雪の塊の直撃を受けて倒壊した小屋の立て直し計画が進んでいるんだよね。

計画の初めとして、新しく建てる小屋の周囲の木を切り倒してスペースを作り、周囲の枝から雪が落ちても被害を受けないようにする必要があるんだよね。

山の神の計算だと、今の小屋の周囲にある3本の杉の木を切り倒すと十分なスペースが出来ると計算して、3本の杉の木を切り倒したんだよね。

これまでも作業の邪魔になる雑木など切り倒しているので、木を切り倒すという作業自体は問題ないんだけど、人が精魂込めて育ててきた木を切り倒すのは初めてだったから、雑木を切り倒すのとはちょっと違った灌漑を持ったんだよね。
山を愛して木を育てている人にとって、自分の山に生えている植樹した木は子供みたいなもんだから、とても愛着があるんだよね。
その木を切り倒すのは、邪魔な雑木を切り倒すのとは違った気分になって少し躊躇したんだよね。
それでも新しい小屋の建設のためには「やむなし!」と心をお鬼にして杉の根元にチェンソーの刃を入れたんだけど、雑木の時と違って、ドキドキしたんだよね。

スペースが狭い場所で、他の木の枝に『枝がかり』しないように倒すのはちょっと技術が必要だったけど、小型のチェンソーとプラスチック製のクサビを使って、上手く空いているスペースに倒すことが出来たんだよね。

大木とは言えないけど、それでも樹齢は30年を超えているので、切り株の迫力はあるよね。
切られた切り株から立ち上る杉の木の香りと真新しい切り口を見ると、さっきまで生きていたんだという実感が湧いてきたんだよね。
どの木も自然の中で生きているんだという実感が湧くよね。

木を切り倒してみて、木の大切さを改めて実感した体験だったんだよね。

2021年05月07日